Telemetry は、図面の文字、計測機器や組み込み機器の表示、技術文書のために作った等幅書体です。飾りよりも「どこに置いても同じ寸法で読める」ことを優先しています。同じ字形から作った端末表示向けの Telemetry Terminal も同梱しています。
Telemetry について
寸法と配置
- すべての文字が同じ幅です。 未収録の文字の代わりに表示される四角も含めて、送り幅はすべて同じです。送り幅はウェイトによらず一定で、可変フォントの中間のウェイトでも同じです。桁を揃える表示や、文字数から幅を見積もる用途にそのまま使えます。
- どのウェイト・スタイルでも、同じ高さを指定すれば同じ大きさになります。 フォントが持つ高さの基準値で文字を拡大縮小するソフトウェア(CAD など)のために、その基準値を全フォントで同じにしています。そうしたソフトウェアでは、指定した高さに対してキャップハイト(大文字の高さ)は 61.5% です。
- ウェイトを変えても字の幅と高さは変わりません。 ベースライン、エックスハイト(小文字の高さ)、キャップハイトはどのウェイトでも同じ位置にあり、太くなった分は字の内側に入ります。ウェイトの違う文字を並べても、ベースラインと高さが揃います。
- 文字はセル(1 文字分の枠)の光学的な中央に置いています。 左右非対称の字(J K k r f や括弧など)は一般的な等幅書体と同じ位置に置き、括弧は囲む字の側に寄せています。どんな文字列でも左右に寄って見えず、何行並べても列が揃います。
線とウェイト
- 文字も記号も、同じ太さの線で描いています。 線の端も角も丸めています。
- 点は大きく描いています。 ピリオドや i j の点の直径は、Regular で線の太さの 2 倍です(コロンなどの点はそれより少し小さめです)。小さな点は見落としやすく、汚れと見間違えたり、ディスプレイの劣化で見えなくなったりするためです。線が太くなっても点はそれ以上大きくならず、Black では線の太さと同じ直径になります。
- ウェイトは Light、Regular、Bold、ExtraBold、Black の 5 段階です。 字幅 75% の Condensed は Black を除く 4 段階です。可変フォントでは、この範囲のウェイトを連続して選べます。
- 斜体は 10° 傾けたオブリークです。 字形は正体と同じで、寸法を変えずに傾けています。
Telemetry Terminal
- 端末や組み込み機器の表示のための、縦横比 2:1 の文字セルを持つ書体です。 文字セルは幅 500、行送りは 1000(フォント単位)で、文字の幅は行送りのちょうど半分です。
- 字形は Telemetry と同じで、セルいっぱいに置いています。 大文字 H の幅は、Regular でセルの 80% です。セルより広い記号(% © ® や分数、ダッシュなど)は、セルに収まるように横に縮めています。
- ウェイトは Regular と Bold の 2 段階で、斜体はありません。 可変フォントでは Regular から Bold まで連続して選べます。
- キャップハイト、エックスハイト、線の太さ、点の大きさは Telemetry と同じです。 同じバージョンの Telemetry と並べても、字の高さと線の太さが揃います。
記号の高さ
- 中黒・ビュレット・ギュメ(· • « » ‹ ›)と ¬ の横棒は、キャップハイトの中央に置いています。 ハイフン・プラス・コロンと同じ高さです。欧文の慣例(エックスハイトの中央)より高めですが、N·m や 1·2 のような技術表記で自然に見えることを優先しました。
- 数式・製図の記号(= < > ≤ ≥ ≠ ∥ ∠ ⊥ など)も、同じ高さに中心を揃えています。 + と並べても上下にずれません。
収録文字と字形
- 収録文字。 ASCII、Windows-1252 と Macintosh Roman の全文字(合字 fi fl と Apple ロゴを除く)、矢印 ← ↑ → ↓ ↔ ↕ ↖ ↗ ↘ ↙、製図記号 ⌀ ∠ ⊥ ∥ とプライム ′ ″、寸法補助記号 □ ⌒ ⌴ ⌵ ↧、幾何公差の記号 ⏤ ⏥ ○ ⌭ ⌓ ⌖ ◎ ⌯ ⌰ Ⓜ Ⓛ Ⓟ Ⓕ Ⓔ、数式と公差の記号 ≤ ≥ ≠ ≈ ∞ √ ∂ ∫ ◊ ⁄、分数 ¼ ½ ¾ ⅓ ⅔ ⅛ ⅜ ⅝ ⅞、上付き数字と上付きのプラス・マイナス ⁰ ¹ ² ³ ⁴〜⁹ ⁺ ⁻、下付き数字 ₀〜₉、図形 ▲ ▼ ◀ ▶ ●、チェックマーク ✓ とクロスマーク ✗、摂氏度・華氏度の記号 ℃ ℉、機器表示用の単色アイコン(充電 ⚡ 🔌 🔋 🪫、電源 ⏻ ⏾、警告 ⚠、チェックボックス ☐ ☑ ☒、再生 ⏵ ⏸ ⏹ ⏺ ⏮ ⏭、更新 ↺ ↻、キー ⌫ ⌦ ⏎ ⇥ ␣ ⇧、アンテナと電波 📡 📶 🛜、機内モード ✈、施錠 🔒 🔓、通知 🔔 🔕、音量 🔊 🔇、音符 ♪、温度 🌡、湿度 💧)、ギリシャ文字の小文字と Δ Π Σ Ω、置換文字 � です。各種のスペースやハイフン、∅ ⋅ ∙ ⟂、オーム記号 Ω なども、対応する文字と同じ字形で表示されます。
- ⌀(直径記号)。 JIS Z 8313 / ISO 3098 の製図用文字の形です。エックスハイトの大きさの円を、ベースラインからキャップハイトまで伸びる斜線が貫きます(斜線の角度は字幅 100% の正体で 75°)。空集合記号 ∅(U+2205)は、直径記号としてこの文字を出すソフトウェアがあるため、⌀ と同じ字形で表示されます。
- 分数。 9 字とも分子・分母・斜線が同じ位置にあり、並べても位置が揃います。
- �(置換文字)。 Unicode の例示字形と同じく、黒い菱形に白抜きの「?」です。文字化けが一目で分かります。
ライセンス
Sensignal Font License, Version 1.0 に従って利用できます。日本語版が正文で、英語版は参考訳です。
ライセンスの条件の範囲で、個人・法人、商用・非商用を問わず無償で使えます。主な使い方の扱いは次のとおりです。詳しい条件は、ライセンスの本文で確認してください。
| 使い方 | 扱い | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 図面や資料を作り、印刷や PDF で配る | できます | 第3条・第4条 |
| CAD や Office の文書にフォントを埋め込んで渡す | できます。文書から取り出して使うことはできません | 第4条 |
| ロゴを作る、文字を加工して使う | できます | 第3条 |
| 注文された文字をこのフォントで組み、ラベルや看板にして納める | できます | 第3条 |
| アプリや機器に組み込んで販売・提供する | できます。フォントを容易に取り出せない方法で組み込み、エンドユーザーが容易に確認できる場所にフォント名と権利者名を表示することが必要です | 第5条 |
| フォント名と権利者名の表示をせずにアプリや機器に組み込む | 別途の契約が必要です | 第6条 |
| Web フォントとして配信する | 別途の契約が必要です | 第6条 |
| 顧客などの第三者が自分で文字を入れて描画できるサービスを提供する | 別途の契約が必要です | 第6条 |
| フォントのファイルを人に渡す・公開する・販売する | できません。再配布するには別途の契約が必要です | 第6条・第7条 |
| 字形を含む別のフォントを作る(他のフォントとの合成を含む) | できません | 第7条 |
| 字形を文字ごとの画像やアウトラインの素材集にして人に渡す・販売する | できません | 第7条 |
| 公序良俗に反する内容に使う | できません | 第7条 |
バージョン
- 1.3(2026 年 10 月)
